息子は、もうすぐ5歳になります。
そして、いまだに一度もトイレでおしっこもうんちもしたことがありません。
もちろん、オムツもまだ外れていません。
発達に遅れのある息子を育てていると、「できるようになったこと」に目を向けたいと思う一方で、どうしても気になってしまうことがあります。
その一つが、トイレです。
今の息子にとって、トイレは「できるようになりたいこと」というより、**「どうしても超えたい大きな壁」**になっています。
これまで、何度もトイレトレーニングをしてきました。
以前、どうしても便座に座ってくれなかったので、「座っている間だけ」という約束で携帯電話を持たせたことがあります。
すると、座るようにはなりました。
「やった!これでトイレに座れるようになった!」
最初はそう思いました。
ところが……。
息子はトイレに座りながら、ひたすら動画を見続けるようになりました。
10分、20分……。
いつまで経っても、おしっこも、うんちもしません。
ただ携帯電話を見るために、トイレに座っているだけ。
これはちょっと違うなと思い、携帯電話を渡すのをやめました。
すると、当然のように大激怒。
大声で怒って、トイレにも座らなくなりました。
「トイレに座る」という一つのことだけでも、こんなに難しいのか。
改めて、息子にとってのトイレの難しさを感じました。
最近は、少し方法を変えています。
「10だけね」
そう言って、便座に座ってもらいます。
そして、私がゆっくりと「いーち、にーい……」と10まで数える。
時間にすると、だいたい1分くらいでしょうか。
10まで数えたら、トイレから出る。
今はそれを繰り返しています。
ただ……。
まだ一度も成功していません。
パンツを履かせないでいても、おしっこを漏らすことはありません。
しばらく待って、「そろそろ出そうかな」と思い、トイレに連れて行っても、出しません。
そして、パンツを履かせた瞬間に出る。
何度やっても、そんな感じです。
「どうしてトイレでは出ないんだろう?」
「どうしたらトイレでできるようになるんだろう?」
正直、不安になります。
もうすぐ5歳。
周りを見ると、すでにオムツを卒業している子がほとんどです。
そんな姿を見ると、どうしても比べてしまいます。
「うちの子は、いつになったらできるんだろう」
焦る気持ちがないと言えば嘘になります。
でも、最近は少し考え方が変わってきました。
息子は、まだ会話のキャッチボールがほとんどできません。
自分の要求は、少しずつ増えてきた言葉を使って一生懸命伝えてくれます。
「トイレ行く?」と聞けば、
「出ない」
そう答えて、行こうとしません。
こちらから話しかけても、答えてくれないことも多いです。
呼びかけても、ほとんど返事をしません。
今の息子には「トイレに行く」ということを理解して、自分から行動するための力が、まだ少し足りないのかもしれません。
でも、言葉は少しずつ増えています。
できることも、少しずつ増えています。
だから私は思っています。
息子の成長がもう少し進めば、トイレだってきっとできるようになる。
もちろん、何もしなくても突然できるようになるとは思っていません。
これからも、根気強く練習していくつもりです。
10まで座る。
トイレに行ってみる。
できなくても、また次の日にやってみる。
一歩進んで、二歩下がる日があってもいい。
本当は「5歳になるまでにオムツを外したい」と思っていました。
でも、今は少し目標を変えました。
まずは年内。
そして、最悪でも小学生になるまでには、なんとかクリアしたい。
……いや、「最悪」なんて言葉も、本当は必要ないのかもしれません。
息子には息子のペースがあります。
周りの子ができるようになった時期ではなく、息子ができるようになった日が、息子にとっての「できた日」なのだから。
トイレは、今の息子にとって大きな課題です。
でも、きっといつか、「昔はトイレに座ることすらできなかったんだよ」と笑って話せる日が来る。
私はそう信じています。
その日まで、焦らず、でも諦めず。
今日もまた、「10だけね」と息子をトイレに誘ってみようと思います。
いつか便座に座って、自分でおしっこができたその瞬間。
きっと私、泣くんだろうな。
たった一回の「できた」が、私たち親子にとっては、とてつもなく大きな一歩になると思います。
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