
1歳半健診は、私にとって初めて「もしかしたら……」と、息子の発達について真剣に考えるきっかけになった日でした。
初めての子育てだった私は、「普通の1歳半」がどんなものなのか分かりませんでした。
子どもの成長には個人差があると言いますし、「男の子は言葉が遅いよ」という言葉もよく耳にしていました。
だから、息子の発達が少しゆっくりなだけなのか、それとも何か理由があるのか、当時の私には全く分かりませんでした。
それでも、1歳半健診の日、周りの子どもたちを見て、何となく感じたのです。
「あれ?うちの子、少し違うかもしれない。」
名前を呼ばれて元気にお返事をする子。
絵を見て指差しをする子。
積み木を上手に積み上げる子。
息子は、指差しの課題ができませんでした。
普段ならできる積み木も、その日は気分が乗らなかったのか、全くやろうとしませんでした。
検査は、ほとんどできなかったように記憶しています。
そして健診が終わった後、保健師さんから「面談を受けてみませんか?」と声をかけられました。
正直、すごく迷いました。
「うちの子は大丈夫。」
「まだ1歳半だし。」
「発達障がいなんて、そんなはずない。」
当時の私は、発達障がいという言葉を、どこか遠い世界のものだと思っていました。
そして、もしその可能性を指摘されたら、認めたくないという気持ちがあったのも事実です。
今振り返ると、一番怖かったのは、発達障がいであることではなく、「わが子が人と違うかもしれない」という現実を受け止めることだったのかもしれません。
それでも、勇気を出して面談を受けることにしました。
そして今、あのときの自分に伝えたいことがあります。
「面談を受けて、本当によかった。」
保健師さんは、発達障がいの子どもを探し出すために面談をしているわけではありません。
発達に少しでも気になる点がある子どもたちが、必要なときに適切な支援につながれるように、早い段階でサポートの入り口を作ってくれているのです。
昔は、「様子を見ましょう」と言われ続け、支援につながるまでに何年もかかってしまうことも少なくありませんでした。
でも今は、「少し気になる」という段階でも声をかけてくれる時代です。
厳しすぎると感じる方もいるかもしれませんが、私は「取りこぼさないための仕組み」なのだと思っています。
そして、ここはぜひ伝えたいのですが、1歳半健診で面談を勧められたからといって、発達障がいが確定したわけではありません。
実際には、その後何の問題もなく成長していくお子さんもたくさんいます。
むしろ、多くのお子さんが定型発達です。
だからこそ、もし面談を勧められたら、必要以上に怖がらないでほしいのです。
面談を受けることは、「障がいを認めること」ではありません。
それは、「わが子を知るための第一歩」です。
あのとき、涙をこらえながら面談室に入った私に、今ならこう言えます。
「大丈夫。面談を受けても、あなたの大切な息子であることは何も変わらないよ。」
もし今、1歳半健診を終えて、不安な気持ちを抱えているお父さん、お母さんがいたら、一人で抱え込まないでください。
勇気を出して、一歩踏み出した先には、わが子の可能性を広げるための支援が待っているかもしれません。
子どもの成長は、人と比べるものではありません。
大切なのは、その子に合ったサポートを見つけてあげること。
1歳半健診は、「できなかったこと」を知る場所ではなく、「これからの成長を一緒に考える場所」なのだと、今の私は思っています。
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